ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20070121

それでもボクはやってない

オススメ度: A予告編は、いかにもコメディみたいなノリで作られてますけど、
そういうのを期待していくと違います。
でも、面白い。これぞ映画、って感じ。
演出に隙がないから、浸れるし。
隙があると「作られた映像だ」ということを意識させられて、
現実に引き戻されちゃうんですよね。
あれは興醒め。

静かで、時間と空間を広く使って、
観客に考える時間を与えながらも、
その「考え」が監督の意図に近いところにもっていかれる。
素直に観れば、そうなるはず。

また主演の加瀬亮さんが、いいですね。
主人公の金子徹平は「26歳フリーター」って設定ですけど、
すっごいそれっぽい。その辺にいそう。
こういう、その辺にいそうなキャラを演じるのは、
ヒーローを演じるより難しいんじゃなかろうか。
そして、こんなキャラを主人公に据えるのも、
難しいですよね。

予告を何度か観た人は、
最後の判決のシーンまでに出てきてないカットの存在に気づいて、
主文の内容が予測できてしまうでしょう。
そこが残念でした。

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瀬戸朝香さん演じる弁護士が、金子を弁護するんですけど、
彼女、最初は金子に対して懐疑的なんですよ。
その態度が次第に変化して、
無罪を勝ち取るために尽力する姿には、
ちょっとグッと来ました。

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