ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20070105

鉄コン筋クリート Tekkonkinkreet

オススメ度: B-本来声優でない役者さんだと、
中の人が透けて見える様に感じることがよくありますが、
本作は、全くそんな弊害は無し。
二宮君、実はすごいんじゃない?と思った。

映像の作りとしては、すごいと言わざるを得ません。
一見、雑なようにも見えますが、
緻密さを積み重ねて作られてることが解ります。

ただ正直ね、密度が濃過ぎる。
原作を読んでないせいか、密度についていけない。
不快でないレベルですがね。
過剰なほどにディテールを描き込む手法は、
『千と千尋の神隠し』にインスパイアされたのでしょうか?
いや、松本大洋氏のオリジナルをそのまま反映してるのでしょう。

ちなみに「宝町」の読みが「たからまち」になってるのは、
松本氏公認だそうです。

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ちょっと凹んだのは、
主人公クロの設定が、
『BLEACH』の黒崎一護と微妙にかぶってるな、ってこと。
名前からして微妙にかぶってるし。
なんか、流行ってるんでしょうか?
主人公の内面に強大かつ邪悪な力を内在させる手法。
別に、
どっちがパクってるとか、そういうことを問題にしたいわけではなくて、
単純に、なんか損した気分ですよね。
観る側としては、新鮮さが少なくて。
で、さらに言うと、
その辺の演出は、綺麗だったけど、
イマイチ響いてこなかったんですよね...。
私が不感症なだけでしょうか。

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