ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20061223

犬神家の一族

オススメ度: C+これが「日本映画史上最大のミステリー」ですか。
底が知れるな。
ミステリーとしては、こんなもんか、って感じです。
というか、小説の映画化って、
ちょっと損だと思うんですよね。
小説だと、文字のみだからこそ、という描写もあるわけで。

イマイチ、詰めの甘いところもあったりして、萎えました。
冒頭、犬神家当主の臨終シーンで、
医者が脈も取らずに「ご臨終です」とか言ってるのは、笑った。
あと、血がけっこう出てきますけど、
一晩経って乾いた血は、あんなに赤くなくて、
錆びた鉄みたいな色になるんですけど、と細かいツッコミ。

まあ、でも、石坂浩二さんが、
あんなに走り回る主役を演じられるほど元気になられたのは、
ちょっとうれしいですね。

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トリック(というべきかどうか微妙ですが)も、
一番の肝となる佐清と静馬の入れ替わりは、
多くの観客が見破ってしまうんじゃないでしょうか。
解りやすすぎ。

あと、松子の自害シーンも、
ちょっとあからさますぎないかな。

もしかして、
リメイクだから、あえてそうしているのかな?
と、好意的に解釈。

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