ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20060611

インサイド・マン - Inside Man

「条件付き完全犯罪」度 - 10点(10点中)
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デンゼル・ワシントンさんは、
なぜか犯罪絡みの役が多いですね。
気のせいでしょうか。
今回は、NYPDの交渉人役です。
主犯役のクライヴ・オーウェンさん、渋いですね。
映画は犯人の独白から始まるんですが、
今回の銀行強盗は、渋いですよ。そして、スマート。
ニューヨークで銀行強盗と言えば、
『ダイ・ハード3』が思い出されますけど、
ああいう派手な奪い方じゃなくて。

人質の扱いについては、
ナルホド、と頷かされます。
勘のいい人なら、
終盤に差し掛かったあたりの備品室 (Supply Room) でのシーンで、
オチがわかると思います。
というか、わからせるような構成になっています。
そういう意味では、
「この先どうなるの?」というドキドキ感は薄いです。
でも、なぜかドキドキする。次のシーンが待ち遠しい。
そんな映画です。
やはり、演出の心地よさが、そうさせてるんじゃないかと。
映画のテンポを壊さない、いいタイミングで、
コメディ的シーンもありますから、
ずっと気を張ってなくてもいいのも助かります。
緊迫しっぱなしでは、観る方も疲れますから。

次の映画の日まで上映していたら、
もう1回観ようかな。
ぶっちゃけ『ダ・ヴィンチ・コード』よりも
サスペンスとしての完成度高いですし。

犯人の要求は、Clickしてくれとのことです→

人質ならぬ猫質?