ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20060617

デスノート - Death Note

「漫画『デスノート』ファンとしての評価」度 - 0点(一応、10点中)
昨日の嫌な予感、的中。
この原作無視っぷりは、何なんでしょう?
死神のノートにまつわる話を撮ればいいってモノではありませんよ。
原作の面白さの真髄は、
"キラ" vs "L" の心理戦、読み合いにこそあると思うんですけど、
そのへんが1mgも再現されていません。
今年始めに公開だった『最終兵器彼女』もひどかったですが、
あれ以上かも。
演出は、抑揚がなさ過ぎます。
詰めも甘過ぎます。私、詰めの甘い映画は大嫌いです。
観ている途中で、うっかり、
自動車学校の学科教習用のビデオを連想してしまいました。

なにより、原作で私が好きなシーンがカットされるか、
さらっと流されすぎていたことが、許せません。
あるいは、セリフの流れや重み付けが、あべこべになってる。
特に単行本2巻に収録の『秒読』の回は、
ぜひサスペンスフルに映像化してほしかった。
映画用にシナリオを大幅に書き換えている以上、
仕方ないですが。

映画版のみ登場の秋野詩織(by香椎由宇さん)は可愛らしかったけど、
このオリジナル要素のせいで、変なことになってる気がします。
弥海砂(by戸田恵梨香さん)の登場シーンも、
とってつけたような感じだし。
好意的に解釈すれば、
原作を読んでから映画を見る人が多いだろう、
という配慮が根底にあるのかもしれません。
新しい話が観られるより、
完全映像化を目指してほしい私なので、
そういうのは、余計なお世話というやつです。

後編、観るのやめようかな。
もしくは、漫画の方とは全く関係のない作品として観るか。

長文失礼。
原作が好きなあまり、語りすぎました。


隠しカメラ
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