ムーヴィーレヴューと、ささやかなネコ

毎週のようにシネコンに通う筆者<りのづか>による、どちらかというと辛口な映画評論。ネタバレにはある程度は配慮してますけど、ある程度しか配慮していません。ネコ画像のオマケ付き。2007年4月からべつやくメソッドを導入してみました。

20060630

index 2006年6月

6/30: SAYURI - Memoirs of a Geisha
6/29: あらしのよるに
6/28: Mr.&Mrs.スミス - Mr.&Mrs.Smith
6/27: [最近観た予告編から] ワールド・トレード・センター - World Trade Center
6/26: ウルトラヴァイオレット - Ultra Violet
6/25: 文庫版『ダ・ヴィンチ・コード』読了
6/24: M:i:3 ミッション:インポッシブル3 - Mission Impossible 3
6/23: 最終兵器彼女 - The Last Love Song On This Little Planet
6/22: キング・コング - King Kong
6/21: ファイヤーウォール - Firewall

6/20: THE 有頂天ホテル - The Wow-Choten Hotel
6/19: [DVD] 頭文字D - Initial D
6/18: タイヨウのうた - A Song to the Sun
6/17: デスノート - Death Note
6/16: [DVD] あずみ2 Death or Love
6/15: [最近観た予告編から] マイアミ・バイス - Miami Vice
6/14: [最近観た予告編から] スーパーマン・リターンズ - Superman Returns
6/13: [最近観た予告編から] ユナイテッド93 - United 93
6/12: [最近観た予告編から] X-メン: ファイナル・ディシジョン
X-MEN: The Last Stand
6/11: インサイド・マン - Inside Man

6/10: トリック劇場版2
6/9: オーメン - The Omen
6/8: SPIRIT - スピリット
6/7: サイレン - Forbidden Siren
6/6: フライトプラン - FLIGHTPLAN
6/5: スタンド・アップ - North Country
6/4: トランスポーター2 - Transporter2
6/3: 花よりもなほ
6/2: 夢駆ける馬ドリーマー - Dreamer Inspired by A True Story
6/1: イーオン・フラックス - AEONFLUX

ラベル:

SAYURI - Memoirs of a Geisha

「美しい」度 - 10点(10点中)すいません、チャン・ツィイーさんのファンなので、
評価が、どうしても甘くなってしまいます。
「大和撫子の鑑」なんて評価をしてしまいそう。

この映画の時代背景とかは、
物語を引き立てる“刺身のツマ”のようなもので、
主人公SAYURIの一途さや、
女同士の熱い火花散る争い、
そんな要素が美しくも華麗に描写されています。
なまじ日本を舞台にした映画なので、
キャスティングやセリフの問題など、
ちょっとした懸念もあったのですが、
杞憂でした。
日本人俳優の中では、桃井かおりさんの演技が出色。
いい空気感を作ってました。

本当に美しいと思える映画なので、
もうすぐ発売されるらしいDVDを、
ぜひ手に取っていただきたいです。



そこでツメ研ぐなっ

20060629

あらしのよるに

「中村獅童さんはナイス」度 - 9点(10点中)公開時には、けっこう話題になってたような気がする、
『あらしのよるに』。
DVDが、知らないうちに発売されていたので、
ちょっと本ブログでも取り上げてみます。

ぶっちゃけ、期待しすぎました。
主人公の狼・ガブの行動と、友情に涙、
演じる中村獅童さんの演技には脱帽、
でしたけど、
後半はダレてきました。
というか、前半部を圧縮して、
「まんが・日本昔ばなし」の枠でやってくれても十分なようなボリューム感。
成宮さん演じる山羊のメイは、
最後まで成宮さんに見えたのも、マイナスポイント。

なにより、伏線張るだけ張っておいて消費しないとか、
映像が全体的に、低質のMPEG4圧縮みたいだったりとか、
エンディングのスタッフロールに誤植があったりとか、
局アナによるアフレコが完全に浮いていたりとか、
詰めの甘さが露呈して、
途中で帰りたくなりました。
劇場内は、小さい子供ばっかりだったし。



脈絡のないPhotoですまん

20060628

Mr.&Mrs.スミス - Mr.&Mrs.Smith

「いい意味でフツウ」度 - 7点(10点中)何の脈絡もなく『Mr.&Mrs.Smith』の話題。

ちょうどいろいろ話題になってた頃に公開されてまして、
その話題を(勝手に)投影して楽しんで観ました。
ブラッド・ピットさんの一番最後のセリフとジェスチャは、
ひょっとして、本音のアドリブ? とか。

シンプルに、スカッと楽しめますね、この映画は。
正統派アクションコメディですね。
予告編とか、見せすぎかな? と思ったりもしたのですが、
そんなこともなく。

気軽に、カウチポテトで観るのがいいかもです。



たそがれ

20060627

[最近観た予告編から] ワールド・トレード・センター - World Trade Center

「これも、観ずには死ねない」度 - 10点(10点中)前にも言ったかもしれませんが、
私は、ニコラス・ケイジさんが主演する映画が向いているみたいです。
しかも、
本作は、かの同時多発テロ事件の実話を元にした映画ですから、
確実に、私は泣くでしょう。

役作りにも、かなり気合いが入っている様子。
『ロード・オブ・ウォー』のときは、
いかにも、表向きはふてぶてしく振る舞う武器商人でしたが、
今回は、
いかにも、現場を愛する老警部補、という感じです。
シブかっこいい。

予告編では、旅客機が激突したWTCに、
勇気を持って踏み込む警官たちが、
倒壊したビルの中に閉じ込められるシーンまで。
この崩れたビルの中のシーン、どこかで観たな、
と思ったら去年公開だった『炎のメモリアル』も、
直接的ではないにせよ、
WTCで命を落とした消防隊員たちへのリスペクトということで、
まさに、同じようなシーンがありました。

『ユナイテッド93』もそうですけど、
この壮絶な事件に遭遇した人が、
どんな極限の状態に立たされるのか。
そういうところを垣間みられるかもしれない、
と思うと、気持ちが逸ります。



寛いでますが、何か?

20060626

ウルトラヴァイオレット - Ultra Violet

「尻すぼみ」度 - 6点(10点中)細かいツッコミどころも満載ですが、
アクションシーンは、かなり好みのタイプでした。
でも、最後の最後で息切れした感じ。
残念。
最後の暗闇でのアクションシーンだけは、
撮り直してほしかったです。

CGの話をすると、
いくらなんでも安っぽすぎるんですよね。
わざと狙ってるのかもしれませんが、
ところどころ、ちょっとやりすぎ。
いい感じに安っぽいシーンもありますけど、
観てられない感じの安っぽいシーンもあって、
レベルを統一して欲しかったです。
もちろん、いい感じのほうに。

ミラ・ジョヴォヴィッチさんのファンなら、
まあ、観てもいいと思います。
上映時間は驚異的な短さ(87分)ですから、気軽に観られますし。



シュパっ!

20060625

文庫版『ダ・ヴィンチ・コード』読了

「完全映画化」度 - 6点(10点中)公開初日に観た『ダ・ヴィンチ・コード』ですが、
その後読み始めた原作本を、やっと読み終えましたので、
比較レヴューなど、ひとつ。

「完全映画化」と銘打ってますけど、
たしかに、プロットをしっかりなぞってる、
という意味では完全かもしれません。
謎解きシーンのうち一つは省略されていましたが、
ちょっと映像化には向かないかも、という感じなので、
そこを省いたことは、責めません。

後半になるほど、要点だけを映像化して
端折っている傾向が強いみたいに感じました。
あるいは、一瞬の表情に多くの意味を持たせているか。

配役は微妙ですね。
少なくとも、ジェローム・コレ警部補と、
サー・リー・ティービングは、
小説での描写された体格と差がありすぎる気がします。
ベズ・ファーシュ警部も、ちょっとどうかな。
まあ、風貌など、瑣末な問題とは思いますが。


短足?

20060624

M:i:3 ミッション:インポッシブル3 - Mission Impossible 3

「裏切り」度 - 5点(10点中)本公開は7月8日からですけど、
特別先行上映で観てまいりました。
が、すいません、
どこで盛り上がればいいのか、わかりませんでした。
今回のミッションがどれほど「不可能」なのか、
という描写も、ほとんどされていないに等しいですし。
グッと盛り上がれるシーンを期待しながら終盤を迎えて、
「あれ? この流れだと、もうすぐ終わるじゃん?」
と、ちょっとガッカリ。
というかですね、
予告編が、かなり無理矢理な繋ぎ方をしています。

本編を観たはずなのに、
ダイジェストを観せられたような印象なんですよ。
シーンとシーンを繋ぐカットが足りないのかも。
シナリオ自体は面白いと思ったのに、
話がうまくつながっていかないので、
なんか白けたというか、あまりのめり込めませんでした。
時間の配分は、これでいいのか? との疑問符も。

「それはありえねー!」ってツッコミそうになったネタもあり。
具体的に言うと、ランボルギーニ・ガヤルド関連で。
(予告編で爆破されているオレンジ色のスポーツカーのこと)
あの、ガヤルドは4輪駆動ですよ、と。
まさか4駆システムを取っ払ってまで、あんな改造をしたという設定?
…すいません、ツッコミがマニアックすぎました。

とりあえず、
トム・クルーズさんは、ちゃんとかっこいいですから、
そこは安心してください。



高い?

20060623

最終兵器彼女 - The Last Love Song On This Little Planet

「恋しさと切なさと心強さ」度 - 0点(一応、10点中)デスノート』の時にちょっと話題に出した
『最終兵器彼女』を今日のお題にしてみます。
これもですね、『デスノ』同様、最低よりひどい。

漫画も読んだんです。
漫画喫茶で、泣きながら読んだんです。
それなのに、
映画になったら、泣ける要素がごっそりやられてました…。

ちせが、だんだん人間らしさを失っていっても、
一所懸命にシュウちゃんを愛そうとする。
で、シュウちゃんもそれに応えようとがんばる。
そういうところが胸に刺さったのに、
映画版では、全然です。
演出も平板だし、
なんか、安っぽい特撮ものみたいなノリだったのが、
信じられません。



クリップ萌え

20060622

キング・コング - King Kong

「公式サイトをちゃんと更新してほしい」度 - 9点(10点中)
DVDが、先月くらいに発売だったみたいですが、
けっこう売れているみたいですね。

上映時間が長過ぎます。3時間以上ありますから、
でもですね、
観てても、そんなに長くは感じなかったんですよ。
スピード感があって、手に汗握らされっぱなしなんで。

ちょっと余計なシーンもありましたけど。
あと、物理的、生物学的に無理のあるシーンも、
ないではなかったんですけど。
「ま、いいか」って思える映画です。

そういえば、ところどころ、
ピーター・ジャクソン監督の存在感を意識させられましたね。
「『ロード・オブ・ザ・リング』で、こんなカメラワーク観たな」
って。



キリリッ

20060621

ファイヤーウォール - Firewall

「ベタなアメリカ映画」度 - 8点(10点中)
ハリソン・フォードさん主演最新作です。
これも、昨日の『THE 有頂天ホテル』同様に、
8月にDVD発売ということで(?)、
今日のお題に選んでみました。
公開は4月だったんですけど、DVD化、早いですね。
どうも、商業的な匂いが濃かったので、
早期DVD化も、納得と言えば納得です。

予告編などから期待した内容ではなかったですね。
犯人の計画が杜撰というか、
計画が頓挫したからって脅迫相手に考えさせるっていうのは、
どういうこと? と。
というか、つまり、
JAROに訴えられうるギリギリの感じ。

ハリソンさん、こんなに小さかったっけ? というか、
犯人役のポール・ベタニーさんが堂々としてて大きい。
彼は『ダ・ヴィンチ・コード』で重要な役どころでしたので、
4月という公開タイミングは、それを意識してたのか?

今日は疑問符が多いですね。



Top of
座椅子

20060620

THE 有頂天ホテル - The Wow-Choten Hotel

「安心して笑える」度 - 8点(10点中)
DVDが、8月11日に発売だそうです。
ちなみに、英語表記は上の通りなので、
読みは「・うちょうてんホテル」で問題ありません。

全てのシーンが、観客を笑わせるために用意されています。
だから、かえって、
「ここが一番笑えた」というようなシーンを挙げるのも、
失礼な気がするんですよね。

ただ、ちょっとセリフは多すぎるな、
とは思いました。
演出は、演劇っぽすぎるな、
とも思いました。
映画の魅力を損ねるほどではないですが。

ただ、
予告編やポスタは、見せすぎです。
これは、ちょっと魅力を損ねてしまいました。

ちなみに、
YOUさんが歌手だということを思い知らされました。



20060619

[DVD] 頭文字D - Initial D

「うまいこと洗練」度 - 7点(10点中)
あずみ2』を借りたときに、ついでに借りたのです。
人気漫画の実写映画版というのが『デスノート』との共通点。
劇場公開中に、観れなかったのです。
で、劇場で観とけばよかったな、と思いました。

主人公・拓海が自信家過ぎる設定なのと、
高橋啓介が出てこないのは、ちょっと残念です。
ストーリィは、適度に端折ってあるんですが、
『頭文字D』の場合、ストーリィよりも、
カーアクションこそが重要ですから、それほど問題ありません。
…ちょっと端折りすぎか?
まあ、うまいこと繋いでるので、気にはなりません。

拓海 vs 須藤の初戦は、
もっと拓海の焦燥感を描いてほしかったかな。



2ショット

20060618

タイヨウのうた - A Song to the Sun

「ナチュラル」度 - 9点(10点中)
主演のYUIさんは、本来女優ではないわけで、
ちょっと、見くびっていた部分もあったんですが、
見くびったりして、ごめんなさい。
YUIさんは歌手としてのみならず、女優としてもGoodです。
役にめちゃくちゃハマってますし、演技がナチュラル。
ひょっとして、YUIさんありきで企画された映画なのかな?
と、勘繰ってしまうくらいに。

この映画は、演技、演出の“自然さ”が白眉です。
だから、観客が無理なく感情移入できます。
「この映画で初めて泣いた」みたいな試写会での観客コメントを
プロモーションで使ったりしていましたが、
それも然り、という感じですね。
こういう映画を観ると、
生きててよかった、と思えます。

ちなみに、
この映画のために書き下ろされたシングル『Good-bye Days』も、
映画とリンクした感じになってます。
CDショップで手に取って、ちょっと涙ぐんでしまいました。

ちなみに(その2)、
実際のYUIさんのライヴは、かなりロックでパワフルですので、
この映画でファンになってから観に行ったら、
ちょっとギャップを感じるかもです。


タイヨウに帰っていったのニャ

20060617

デスノート - Death Note

「漫画『デスノート』ファンとしての評価」度 - 0点(一応、10点中)
昨日の嫌な予感、的中。
この原作無視っぷりは、何なんでしょう?
死神のノートにまつわる話を撮ればいいってモノではありませんよ。
原作の面白さの真髄は、
"キラ" vs "L" の心理戦、読み合いにこそあると思うんですけど、
そのへんが1mgも再現されていません。
今年始めに公開だった『最終兵器彼女』もひどかったですが、
あれ以上かも。
演出は、抑揚がなさ過ぎます。
詰めも甘過ぎます。私、詰めの甘い映画は大嫌いです。
観ている途中で、うっかり、
自動車学校の学科教習用のビデオを連想してしまいました。

なにより、原作で私が好きなシーンがカットされるか、
さらっと流されすぎていたことが、許せません。
あるいは、セリフの流れや重み付けが、あべこべになってる。
特に単行本2巻に収録の『秒読』の回は、
ぜひサスペンスフルに映像化してほしかった。
映画用にシナリオを大幅に書き換えている以上、
仕方ないですが。

映画版のみ登場の秋野詩織(by香椎由宇さん)は可愛らしかったけど、
このオリジナル要素のせいで、変なことになってる気がします。
弥海砂(by戸田恵梨香さん)の登場シーンも、
とってつけたような感じだし。
好意的に解釈すれば、
原作を読んでから映画を見る人が多いだろう、
という配慮が根底にあるのかもしれません。
新しい話が観られるより、
完全映像化を目指してほしい私なので、
そういうのは、余計なお世話というやつです。

後編、観るのやめようかな。
もしくは、漫画の方とは全く関係のない作品として観るか。

長文失礼。
原作が好きなあまり、語りすぎました。


隠しカメラ
捜索中

20060616

[DVD] あずみ2 Death or Love

「『LOVERS」を思い出した」度 - 5点(10点中)
明日公開の『デスノート』の金子修介監督作品を見ようと思って、
『あずみ2』を借りてみました。
これも、ちょうど漫画原作ですしね。

なんというか、中途半端。
アクション、というか殺陣が肝だと思うんですけど、
「おぉおっ!」って声が出そうなシーンがなかった。
あ、人じゃなくて、柱を斬ったところは、
ちょっと「おっ」くらいは出たかもしれません。
第1作『あずみ』を観てれば、ハマれるのかなぁ…?
そうも思えないですけど。

ところで、TBSの安住アナが出てたよね?
「あずみ」つながり?

しかし、『デスノート』、嫌な予感がしてきました。


バシッ!

20060615

[最近観た予告編から] マイアミ・バイス - Miami Vice

「ファレルさん、すっかり渋くなっちゃって」度 - 7点(10点中)これって、リメイクですよね?
まあ、単なるリメイクでは終わらない、とは思います。
監督がマイケル・マンさんですから、
いい空気感の映像を作ってくれるはず。
同監督の『コラテラル』も観ましたけど、
ストーリィは兎も角、
余韻が次のシーンにつながるような、
惹き付けられる映像を提供してくれました。
予告編は、継ぎ接ぎですけど、
『コラテラル』同様の雰囲気が、
本作からも匂ってきましたね。
…先入観のせいかもしれません…。

まだ、公式サイトにTrailerくらいしかなくて、
しかも、そのTrailerがWindows Media Player専用、っていうのが、
ちょっと凹みます。

Clickしたい→

ちょっとだけよ?

20060614

[最近観た予告編から] スーパーマン・リターンズ - Superman Returns

「無敵」度 - 100点(10点中)?Sの字が、帰ってきます。
相変わらず、無敵すぎます。
至近距離から眼球を短銃で撃たれて、
無傷っていうのは、どういうこと?

スーパーマンはアメリカのヒーローの原点ですから、
妥協のない作品を期待しています。
この期待は裏切られないと、信じています。
X-MEN』シリーズもそうですが、
アメコミの映画化は、本気と書いて「マジ」ですから。

今年は、豊作の予感。

Clickしよう→

ジャーーーンプ!

20060613

[最近観た予告編から] ユナイテッド93 - United 93

「予告編で涙」度 - 9.3点(10点中)1分ほどの映像なのに、泣いてしまいました。
「泣きそうになった」ではなくて。
予告編でハンカチを出したのは、初めてです。

あの9.11テロで、
ホワイトハウスに突っ込むはずだったとされる飛行機のお話。
みなさんも報道などで、おおまかな顛末は周知と思います。
映像を作る側とて、その辺は承知の上のようで、
グッとくるカットを満載してきています。

携帯電話で家族に連絡する姿とか、
ハイジャック犯に立ち向かう武器として
フォークを握りしめる右手のアップとか、
かけ声とともに、立ち上がる男たちとか…。
結末がわかっているだけに、
ああ、
入力しながら涙が出てきました。

早く観たいです。
観ずには死ねません。

ランキングにエントリ中→

黙祷

20060612

[最近観た予告編から] X-メン: ファイナル・ディシジョン - X-MEN: The Last Stand

「邦題のほうがいい?」度 - X点(10点中?)白黒赤なポスタが、
ちょっと前から何種類か掲出されてましたが、
やっと、予告編が観られました。

ジーン・グレイがマグニートー側に付いて、
『ロミオとジュリエット』状態?
ローガンが、過酷な選択を迫られる展開になるのでしょうか。
そのあたりを匂わせるシーンがみられました。
あんなサブタイトルですし。
前作『X-MEN 2』は兎も角、
第1作『X-MEN』は、かなり好きなんですよ、私。
今作も楽しみ。

公式サイトを覗いてみて、今のところ唯一の懸念は、
今回は登場するミュータントが多すぎないかな、ということ。
『X-MEN 2』のとき新登場だったテレポータみたく、
クールな演出を期待しておこうっと。

Clickする?→

ローガンみたいなツメで、この下に落ちたカリカリを…!

20060611

インサイド・マン - Inside Man

「条件付き完全犯罪」度 - 10点(10点中)
official web site(予告編自動再生)
- index -
デンゼル・ワシントンさんは、
なぜか犯罪絡みの役が多いですね。
気のせいでしょうか。
今回は、NYPDの交渉人役です。
主犯役のクライヴ・オーウェンさん、渋いですね。
映画は犯人の独白から始まるんですが、
今回の銀行強盗は、渋いですよ。そして、スマート。
ニューヨークで銀行強盗と言えば、
『ダイ・ハード3』が思い出されますけど、
ああいう派手な奪い方じゃなくて。

人質の扱いについては、
ナルホド、と頷かされます。
勘のいい人なら、
終盤に差し掛かったあたりの備品室 (Supply Room) でのシーンで、
オチがわかると思います。
というか、わからせるような構成になっています。
そういう意味では、
「この先どうなるの?」というドキドキ感は薄いです。
でも、なぜかドキドキする。次のシーンが待ち遠しい。
そんな映画です。
やはり、演出の心地よさが、そうさせてるんじゃないかと。
映画のテンポを壊さない、いいタイミングで、
コメディ的シーンもありますから、
ずっと気を張ってなくてもいいのも助かります。
緊迫しっぱなしでは、観る方も疲れますから。

次の映画の日まで上映していたら、
もう1回観ようかな。
ぶっちゃけ『ダ・ヴィンチ・コード』よりも
サスペンスとしての完成度高いですし。

犯人の要求は、Clickしてくれとのことです→

人質ならぬ猫質?

20060610

トリック劇場版2

「TVシリーズと同じノリ」度 - 9点(10点中)久しぶりに、満員の劇場で観ました。
これは『TRICK』人気なのか、
仲間由紀恵さん(山田奈緒子役)人気なのか。
私、何を隠そう、
第1シリーズ(深夜にやってた頃)からの『TRICK』ファン。

相も変わらず、小ネタ満載。
前売り券にも小ネタ。
オープニングは、卵の中身がちょっと意外。
(初めて『TRICK』を観る人には、意外でもなんでもないか)
エンディングでも笑いを取りにきます。
そういえば、予告編もかなり笑えました。
ただ、今作では、
メインキャラのはずの矢部刑事(生瀬勝久さん)や
山田里見(野際陽子さん)すら小ネタ扱い?
という感じだったのが悔やまれます。
というか、
黒門島の因縁とかなんとかは、もうやらないのかなぁ。
そういう方向だと話が暗くなるから、ウケが悪いのか?

とはいえ、
山田奈緒子と上田次郎(阿部寛さん)の罵り合いが、
深夜時代同様のドギツイ感じだったのは、
うれしかったです(?)。

Clickしてもらえない?→

全部お見通しニャ!

20060609

オーメン - The Omen

「いろんな意味で不愉快」度 - 6.66点(10点中)予告編やポスタであれだけ煽っておいて、
これですか?
怖くなかったわけではないんですけど、
表面的な怖さしかありません。
描写が直接的すぎて、映画じゃなくて報道みたい。
死体とかも、不愉快さばかりが目立ちました。
最後の5分くらいだけは、わりと好みの演出でしたけど。

「人類は、ダミアンの最後の遊び相手。」
ってキャッチフレーズも、本作で使うには風呂敷を広げすぎ。
オリジナル版同様、連作になるのなら、
次回作以降で使うべきかな、と。

一つだけ告白すると、
ある人が死ぬシーンでは、
死ぬ瞬間に一瞬目を瞑ってしまいました。

Clickしてね→

ぶっちゃけ、退屈ニャ

20060608

SPIRIT - スピリット

「アクション頼み」度 - 8点(10点中)ジェット・リーさんのアクションは、見応えあります。
ただ、中盤の酒家での格闘シーンは、
ちょっと長過ぎてダレます。
実話ベースという話ですけど、
なんか、淡々と話が進みすぎなんですよね。
演出にあと一押しが足りない、というか。
ラストも、なんだかなあ、という演出。
シナリオ自体はいい感じなのに、勿体ない。

中村獅童さんが出ていて、つまり日本人の役も出てくるわけですが、
自分が日本話者なだけに、日本人のセリフ回しに、
違和感、というか、ちょっと微妙、と思わされました。
ふつうさぁ、日本人同士がマジな会話で
日本語の途中に英文(単語ではない)混じりなんて、
ありえないでしょ?
大正時代くらいなら、なおさら。
キャストがいいだけに、こういう詰めの甘さが勿体ない。

来月の14日にDVD発売&レンタル開始らしいですが、
借りるほどではないか、という評価です。
アクションはいいけど、スカッと爽快タイプではないですし。

Clickしてやって→

誰かに呼ばれたような気がした

20060607

サイレン - Forbidden Siren

official web site(サイレン有)
- index -
公式サイトの詰めの甘さに辟易しましたが、
映画は良かったよ、な『サイレン』。
今週末公開の『トリック劇場版2』も手がける、堤幸彦監督作品です。
今年の2月に公開だったので、
そろそろDVDが出ても良さそうなものですが、
まだみたいですね。
今更なことを言ってしまうと、
シアターでの鑑賞が必須な映画なんですけどね。
聴覚のみならず、触覚にすら訴えかけてくる音響は、
よほどのホームシアターでも再現が難しいかと。
それでも、DVD出たら買ってしまいそう。

主演の市川由衣さんが、すっごい優しいお姉さん役で、
あんな姉が欲しかったな、と、
思ったり、思わなかったり。
ストーリーは、そんなに奇抜でもないですが、
演出がすごくいい。
同時期に公開だったJホラーで較べると、
『輪廻』の10000倍いいです。
ぞわぞわゾワっ!と来ますよ。
ラストシーンも、エンディングも、超好みのタイプ。
かっこいいです。

どこまでが現実で、どこまでが妄想だったのか。
そういうことを考え始めると、観たあとも楽しめます。

4度目のサイレンでClick please! →

この塔(?)に登るのニャ

20060606

フライトプラン - FLIGHTPLAN

今週は「最近DVDが発売された作品強化週間」みたいになりつつありますが、
本日のお題は『フライトプラン』です。
今週末公開の『インサイド・マン』にも出演している、
ジョディ・フォスターさん主演作。

彼女は、サスペンスが似合いますね。ほんとに。
犯人が意外だったかと訊かれれば、Noですけど。
終盤、主人公と犯人との一騎打ちになるんですが、
周囲は「逆」だと思っている状況に、
判官贔屓気質をくすぐられて、ついつい応援したくなっちゃいます。
今年一番の「孤軍奮闘」。

演出には、もう一押し欲しかったけれど、
ラストシーンでの機長のセリフや周囲の反応は、好みのタイプでした。

ただ、DVD買うかと言われれば、買わないかな。
借りてもう1回観たいとは思います。

Click, please! →

くつろいでるのに、何故か眼光鋭い